17時間のロングフライトで疲れていたからか、3度目のカンクン国際空港ということで気が緩んでいたのか、カンクン国際空港からの送迎でだまされました!
カンクン国際空港から滞在先のグランドラックス リビエラマヤ (Grand Luxxe Riviera Maya)へは、通常ならばタクシーで500ペソ程度。それをなんと9倍の4500ペソ(日本円にして約27,000円!!)も払ってしまったのです。。
今回はその事の顛末をご紹介します。
空港からの無料送迎シャトルに乗るはずが・・・
そもそも今回滞在するグランドラックス リビエラマヤには空港からの無料送迎サービスが付いています。
リゾートの予約が確定すると送られてくるメールのリンクから無料送迎を予約することができます。無料送迎予約ページにアクセスし、到着日、利用する飛行機の便名、人数などを入力するとこんな送迎予約確認書がメールで送られてきます。
予約確認書には送迎サービスについての詳細が書かれていて、それによると、Vidanta Riviera Mayaへの送迎は「Cancun Bay Excursions」という業者が行っていて、ネイビーのパンツと青いシャツを着ているとのこと。
カンクン空港にはターミナル1、2、3があり、どのターミナルに着いてもそれぞれの出口の近くで待っているとのことでした。
まさかのターミナル4に到着
今回僕たちはメキシコシティ経由でカンクンに向かう飛行機に乗りました。メキシコシティからカンクンまではメキシコの航空会社「Interjet」の飛行機に乗りました。移動時間こそ長かったですが、特に問題なくカンクン空港に到着。到着したのは定刻通りの午後7時45分。荷物を受け取り空港出口に着いたのが午後8時15分くらいでした。
無料送迎の係の人を探そうと、今いるターミナルの番号を出口付近の職員に聞いてみるとなんと返ってきた答えが「ターミナル4」。
えっ!???
1でも2でも3でもなくターミナル4!
疲れと眠気もあり、思考停止です。
混乱したまま、ターミナル4の出口を出ると、親切で笑顔が素晴らしい若者が声をかけてきてくれました。
海外の空港で親切によってくる人にはついていってはだめとわかっているはずだったのですが、渡りに船、地獄に仏。窮地を救ってくれるヒーローにしか見えません。
さらに空港職員だよとばかりに、首にぶら下げたバッジを見せてきたのでそういうサービスもあるのかと信じてしまいました。
その若者に予約確認書を見せると、
「Grand Luxxeね。知ってるよ。係の人は今いないから呼んであげるよ。だからちょっと待ってね。」
と言います。なんて親切な人なんでしょう。
しばらく待っているとさらに、
「まだ来ないね。ちょっと電話してあげるよ。」
と言って、予約確認書に書かれた連絡先に電話してくれました。
予約確認書の番号を伝えるとその場で番号を入力して電話をかけます。中々つながらないようで、一度電話を切って、再度電話をかけます。2度めは無事につながり何かスペイン語で話をしてくれています。本当に親切な人です。
その後、直接話せと、電話を渡してきます。
電話越しのリカルド・マルチネスと名乗る男は滞在先のリゾートの担当者で、彼いわく、
「到着時間が過ぎているから帰ってしまった。申し訳ないけどタクシーで来てね。かかった料金はキャッシュバックするから。Don’t Worry!」
とのこと。「Don’t Worry!」を連呼するのと、名前が漫画はじめの一歩に登場するWBA世界フェザー級チャンピオンと同じだなーというのが気になりましたが、キャッシュバックしてくれるならとタクシーでリゾートに向かうことにしました。
すると空港職員を名乗る親切な若者は、タクシーなら彼に頼めと近くの小太りなおじさんを紹介してくれました。本当に親切な若者です。
小太りなおじさんはタクシーを電話で呼んでくれました。
しばらく待っていると、「タクシー」と書かれていない普通の車がやってきました。小太りなおじさんはこれに乗れと言ってきます。そういうものかと後部座席に乗り込むと、小太りなおじさんも何故か助手席に乗ってきました。
そして出発。
しばらく走って空港の外にでると、車は一旦停止します。
そして小太りなおじさんはタクシー代を前払いで請求してきました。
支払いはペソでもドルでも良いと言うのでペソでというとでてきた金額がなんと驚きの4500ペソ!
聞き間違いかと思いましたが再度確認するとやっぱり4500ペソだといいます。
財布に入っているのは3500ペソくらいと60ドルです。現金はチップくらいしか使わないだろうからこれくらい持っていけば十分だろうという額を入れておいたのですが、それを超える金額の請求!
冷静に考えれば法外な金額をふっかけられているのですが、金額が足りないという焦りと後でキャッシュバックしてくれると言われていたこともあり、財布に入った現金を全て渡してしまいました。。
お金を渡すと、
「ちょっと足りないけどOK!」
とレシートを渡してくれました。
親切に
「このレシートをなくさないでね。これを見せればOKだから」
とアドバイスもいただけました。
小太りの男はお金を受け取ると1枚のお札をドライバーに渡し、残りのお金を持って車から降り、何処かに行ってしまいました。
その後は、なぜかガソリンスタンドで給油をして、滞在先のリゾートまで、無事送り届けてくれました。
レシートを持ってチェックイン!
このときはまだ完全に騙されたとは思っていなかったので、リゾートに到着し、チェックインした時に先ほどもらったレシートを見せてキャッシュバックをお願いしました。
すると、受付の人はちょっと困った顔をしてこんな感じのことを言いました。
「私たちは電話をうけとっていません。リカルド・マルチネスなんて人はいません。申し訳ありませんがキャッシュバックすることは出来ません。多分だまされましたね。」
???!!!!
到着するまでの車の中で薄々感じてはいましたが、ここで騙されたんだという言うことが確定してしまいました。。
とても親切だった空港職員も、タクシーを呼んでくれた小太りのおじさんも、電話でDon’t Worryと言ってくれたリカルド・マルチネスもみんなグルだったのです。
でもここはメキシコ。
お金を失ったのは痛いですが、無事に怪我もせず、荷物も取られず、リゾートに到着できただけでも良しとしようと思います。
また騙されないために
どうすれば騙されなかったか。
今回は予想外のターミナル4に到着したのがそもそもの始まりでした。
ここで落ち着いてターミナル1,2,3のいずれかに移動して無料送迎の係の人を探すのが正解だったと思います。今後ターミナル4にも無料送迎の担当者が常駐するようになるかもしれませんが。
後で調べたところ、ターミナル4は2017年の11月1日に新しくオープンしたばかり。メキシコ国内線を利用してカンクンに行く場合、これまでターミナル2に発着だったAeromexico(アエロメヒコ/エアーメキシコ航空)やInterjet(インテルジェット/インタージェット航空)が対象になるそうです。
何はともあれ、空港で優しく話しかけてくる人を安易に信じてはいけないということを再確認することが出来ました。
みなさんもお気をつけください!