ヒルトンのタイムシェア(ヒルトン・グランド・バケーション・クラブ)を活用するには、ポイントの種類と仕組みを知っていおくことも大切です。
ということで、今回はクラブポイントとボーナスポイントについて紹介します。
クラブポイント
ヒルトン・グランド・バケーション・クラブのタイムシェアを購入し、オーナーになると、毎年クラブポイントが割り当てられます。(隔年の場合は1年おきです。)
割り当てられるポイント数はホームウィークを所有するリゾート(購入したリゾート)、シーズン、部屋タイプに基いて決定されます。
例えば、ザ・グランドアイランダーのプラチナシーズン、1ベッドルームプレミアを所有している場合は12,600ポイント、プラチナシーズン、3ベッドルームペントハウスプレミアであれば28,750ポイントという具合です。
割り当てられたポイントは自動的にクラブメンバーの口座に振り込まれ、リゾートの予約に使用することができます。
先程のザ・グランドアイランダーのプラチナシーズン、3ベッドルームペントハウスプレミアを所有しているのであれば、28,750ポイントが毎年振り込まれるわけですが、このポイントはそのまま素直にこの3ベッドルームのペントハウスに1週間滞在するのに28,750ポイント全てを使うこともできますし、別のリゾートの宿泊に使用することもできます。
例えば、20,400ポイント使用して、1週間の滞在に5100ポイント必要なグランドワイキキアンのゴールドシーズン、1ベッドルームを4週間予約するといったこともできます。
この場合8,350ポイント残りますが、この中からさらに6,800ポイントを使用して、ラスベガスにあるHGVCアット・ザ・フラミンゴのゴールドシーズン、1ベッドルームを2週間予約するなんてこともできます。
クラブポイントの有効期限は1年間
ところで、年度内に使用しなかったクラブポイントは、年度末(12月31日)に有効期限切れとなり失効します。翌年は使用できません。
さきほどの例で、グランドワイキキアン4週間とラスベガスのフラミンゴを2週間予約した場合、まだ1,550ポイントが残っています。
この余った1,550ポイントを年度内に使い切れなかったり、その年は忙しくて旅行に行けず、ポイントをほとんど使えなかった場合、ポイントが失効するのを諦めなければならないのでしょうか?
クラブポイントはセーブドポイントとして翌年に繰り越せる
そんなことはありません。
有効期限内に使いきれなかったクラブポイントはその年の12月31日までに翌年にセーブドポイントとして繰り越すことができます。
セーブドポイントはホームウィーク予約およびヒルトン・オナーズポイントへの交換には使用できませんが、それ以外(本年度のクラブ予約、ホームリゾート予約、by ヒルトンクラブ予約、クラブパートナーパークス、RCIエクスチェンジの予約)については本年度に割り当てられたクラブポイントと同じように使用できます。
ただしセーブドポイントとしての繰り越しには手数料がかかります。
手数料は繰り越しを実行するタイミングによって3段階に設定されています。
具体的には1〜8月、9月〜11月、12月の3段階です。
早い時期に繰り越しを実施した方が手数料が低くなります。
エリート会員には手数料が割引および免除になる特典があります。(エリート会員の特典についての詳細はこちら)
RCIへの預け入れでポイントの寿命を最大3年間延長する
一度繰り越したセーブドポイントはさらにその翌年に繰り越すことはできませんが、繰り越したセーブドポイントをRCIに預け入れることで、ポイントの寿命をさらに最大で3年間延ばすことができます。
RCI預け入れポイントはRCIに預け入れた時点から使用でき、2年後の年末まで有効です。
仮に2年の有効期限までに使いきれなかった場合、有効期限切れ前に手続きをすれば有料でさらにもう1年有効期限を延長できます。
RCIに預け入れたポイントを使用すると、週単位または1日単位のRCIエクスチェンジ予約に使用できます。
RCI預け入れポイントで予約できるのはあくまでRCI提携リゾートの予約であって、ヒルトン・グランド・バケーションのリゾートの予約には使えない点に注意が必要です。
ちなみにRCIへの預け入れは現行年のクラブポイントでも可能です。
一度RCIエクスチェンジ・プログラムに預け入れたクラブポイントは、再びクラブポイントに戻すことができません。
また、RCIへの預け入れには手数料がかかります。さらにRCIの予約を行う際にもRCIエクスチェンジ手数料が別途かかります。こちらもエリート会員には手数料が割引および免除になる特典があります。(エリート会員の特典についての詳細はこちら)
ボーナスポイント
ヒルトン・グランド・バケーション・クラブにはクラブポイントとは別にボーナスポイントというポイントが用意されています。
ボーナスポイントは新しくタイムシェアを購入した際にもらえたり、紹介プログラムで知人を紹介した際のインセンティブとしてもらえたり、不定期で、クラブメンバーにボーナスポイントの獲得や交換の機会を設けています。(私達はまだ一回もその機会に出くわしたことがありませんが(笑))
ボーナスポイントは下記のような用途に使用できます。
- クラブ提携リゾートのクラブ予約およびホームリゾート予約期間中の予約
- クラブパートナー・パークス(クルーや他の旅行関連パートナーのオプション)
- RCIエクスチェンジ予約
- 年間管理費の支払い
- ヒルトン・オナーズポイントへの交換
- 不定期で提供されるショッピング・ギフト券などの各種オプション
ボーナスポイントは賞与されてから2年間有効です。移転・譲渡不可で、翌年への繰り越しもできません。有効期限が切れたら復活させることはできません。
ボーナスポイントはホームウィーク予約、バイ・ヒルトン・クラブ優先予約には使用できませんが、それ以外(本年度のクラブ予約、ホームリゾート予約、クラブパートナーパークス、RCIエクスチェンジの予約、ヒルトン・オナーズポイントへの交換)については本年度に割り当てられたクラブポイントと同じように使用できます。
予約の際のボーナスポイントの価値はクラブポイントと同等で、1ボーナスポイント=1クラブポイントになりますが、クラブポイントとの合算はできません。例えばクラブポイントを1600ポイント、ボーナスポイントを1800ポイント持っていたとしても組み合わせて3400ポイントの予約をとることが出来ないということです。
また、ボーナスポイントによる予約は変更不可です。
ボーナスポイントは予約手数料や取扱手数料の支払いには使用できませんが、毎年発生する管理費の支払いに使用することが出来ます。管理費の支払いにボーナスポイントを使用する場合、支払うべき請求額に対してのみポイントを使用できます。将来の管理費支払い用のクレジットとして保有することは出来ません。
管理費の支払いに当てる場合、1ボーナスポイント=$0.1になります。例えば2,500ボーナスポイント=$250になります。管理費が700ドルの場合は2,500ボーナスポイントを支払いに充当すると、$250マイナスされ、残りの$450を支払えばいいことになります。
ボーナスポイントはリゾート提携リゾートの予約に使うのが最も効率的ですが、どうしても使い切れなかったり、予約できるポイントに満たないくらいの端数が余ってしまった場合は、管理費の支払いにあてるか、以下のヒルトン・オナーズポイントへの交換を行うことで、無駄なく使い切ることが出来ます。
ヒルトン・オナーズポイントへの交換
クラブポイント、ボーナスポイントはヒルトン・オナーズポイントへ交換することもできます。
ただし交換できるのは翌年のクラブポイントになります。
例えば、2023年度に割り当てられるクラブポイントをヒルトンオナーズポイントに交換する場合、2022年12月31日までに手続きする必要があります。
交換レートは1クラブポイント=25ヒルトン・オナーズポイントとなります。例えば、5,000クラブポイント=125,000ヒルトン・オナー ポイントに交換できます。
交換されたポイントは翌年の1月第1週〜2週にかけてクラブメンバーのヒルトン・オナー口座に加算されます。交換手続き後すぐに加算されるわけではないのでご注意ください。
ヒルトン・オナーズポイントへの交換には手数料がかかります。こちらもエリート会員には手数料が割引および免除になる特典があります。(エリート会員の特典についての詳細はこちら)
一度クラブポイント(またはボーナスポイント)をヒルトン・オナーズポイントへ交換すると、その時点で移行は最終となり、再びクラブポイントに戻すことはできません。
エリートプラス、エリートプレミアは当年のポイントも交換可能
会員ステータスがエリートプラスまたはエリートプレミアの場合、当年のクラブポイントもヒルトンオナーズポイントに交換することが可能です。
交換レートは常時1:25になります。
全て交換で1:50になるリゾート
上記のように通常1:25の比率での交換となりますが、特定のリゾートのオーナーが全てのポイントを交換する場合、通常の倍の1:50で交換することができます。
具体的にはハワイオアフ島のグランド・ワイキキアンおよびザ・グランド・アイランダーのペントハウスオーナー、またはウエスト57ストリート・バイ・ヒルトン・クラブ、ザ・レジデンス・バイ・ヒルトン・クラブ、ザ・ディストリクト・バイ・ヒルトン・クラブのオーナーがホームウィークに割り当てられるクラブポイントを全て交換する場合、 1クラブポイント=50ヒルトン・オナーズポイントの高い交換率が適用されます。
年間割当分の一部を交換する場合は、標準レートの1クラブポイント=25ヒルトン・オナーズポイントになります。
ボーナスポイントの交換
ボーナスポイントも一部または全てをヒルトン・オナーズポイントに交換することができます。その場合の交換レートは1ボーナスポイント=25ヒルトン・オナーズポイントとなります。
ボーナスポイントのヒルトン・オナーズポイントへの交換にも手数料がかかります。
ヒルトン・オナーズポイントへの交換と管理費の支払いのどちらに使ったほうがお得でしょうか?
1000ボーナスポイントをそれぞれに換算すると次のようになります。
- 1000ボーナスポイント = 管理費100ドル分
- 1000ボーナスポイント = 25,000 ヒルトン・オナーズポイント
1円=2〜3 ヒルトン・オナーズポイントくらいなので、金額的にはどちらを選んでもお得度は変わらなそうです。管理費の支払いは管理費を請求される年末にしか使えないので、その前に有効期限が切れる場合や、ヒルトンブランドのホテルに滞在予定がある場合はヒルトン・オナーズポイントに交換しておけば良さそうです。
コロナの救済措置 リザーブドポイント
2019年・2020年から繰り越した未使用のセーブドポイントは、手数料無料で「リザーブドポイント」として2021年9月30日に自動延長されています。
リザーブドポイントは、ホームリゾート優先予約、クラブ予約、ヒルトンクラブ優先予約やRCIエクスチェンジ予約に使用できます。
ザ・ヒルトンクラブニューヨークのオーナーは、ザ・ヒルトンクラブのクラブ予約、ヒルトングランドバケーションズのクラブ予約とRCIエクスチェンジ予約に使用できます。
リザーブドポイントの有効期限は2023年12月31日までとなっています。
ポイントの種類別利用可否表
各ポイントとそれが利用できる予約をまとめた表がこちらです。
予約タイプ | 当年の クラブ ポイント | 借り入れ ポイント | セーブド (繰り越し) ポイント | ボーナス ポイント | ヒルトン オナーズ ポイント | リザーブド ポイント |
ホームウィーク予約 | ◯ | × | × | × | × | × |
ホームリゾート予約 | ◯ | × | ◯ | ◯ | × | ◯ |
ヒルトンクラブ優先予約 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | ◯ |
クラブ予約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
ヒルトンブランドの ホテル予約 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
ヒルトン・オナーズポイント への交換 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
パートナーパークスの予約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
RCIエクスチェンジ予約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
RCIへの預け入れ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | × |
ポイントの確認はポイントダッシュボードで
クラブポイント、ボーナスポイントの残高や有効期限はオンラインのサイトで確認できます。
上記サイトにログインし、アクセスすると、次のようなポイントダッシュボードを見ることが出来ます。各年度のクラブポイントおよびボーナスポイントとそのポイント数、有効期限を確認できます。
最後に
今回はクラブポイントとボーナスポイントについて詳しく解説しました。
クラブポイントもボーナスポイントも有効期限内にクラブ提携のリゾート施設の予約に利用するのが最も効率的な使い方ですが、どうしても使い切れない場合の救済措置も色々と用意されていることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
これらの仕組みを利用してポイントをきれいに使い切ることで、タイムシェアを無駄なく使いこなしましょう!
試しに泊まってみる
ヒルトン・グランド・バケーションの施設には本来タイムシェアのオーナーでないと泊まることのできないはずなのですが、ホテル予約サイトを検索するとヒルトンのタイムシェアリゾートが見つかります。
これはヒルトン・グランド・バケーションがJTBや他のタイムシェアリゾートと提携していて、それらの提携リゾートに滞在するためにヒルトン・グランド・バケーションのポイントを利用することができる仕組みになっているためです。
このため、ヒルトン・グランド・バケーションのオーナーさんが他の提携リゾートでポイントを使用するとその分、ヒルトン・グランド・バケーションのお部屋に空きができます。
空いた分をホテルとして一般に販売しているんだそうです。
このような理由のため空きを見つけたらラッキーなので、試しに泊まってみるのもいいかもしれません。
ホテル予約サイトから予約するなら10泊利用すると1泊無料になるHotels.comがおすすめです。
ここではハワイ・オアフ島のヒルトンのタイムシェアに滞在するならオススメの3施設を紹介します!
ザ・グランドアイランダー
2017年春にオープンしたオアフ島のヒルトンのタイムシェアで一番新しい施設です。ヒルトン・ハワイアン・ビレッジの敷地内にあります。
実際に滞在したお部屋のレポートはこちらです。
グランドワイキキアン
大きなバスタブがついていて私達がハワイで一番気に入っているタイムシェア施設です。グランドアイランダーと同じくヒルトン・ハワイアン・ビレッジの敷地内にあります。
実際に滞在したお部屋のレポートはこちらです。
ホクラニ・ワイキキ
ワイキキビーチに近くに位置し、ショッピングやレストラン巡りに最高の立地の施設です。人気のステーキハウスルースズクリスワイキキに徒歩1分でいけちゃいます。
実際に滞在したお部屋のレポートはこちらです。